Summer School 2022 - a program for youth outreach by 落合陽一
公開討論やプレゼンテーションを中心に構成される会議体としてのTU本活動の傍ら、その派生プロジェクトとして生まれたのが、小中学生向けの課外学習プログラム“Summer School/サマースクール(SS)” です。SSは、TUを主宰する落合陽一氏が2016年に実施した「WIRED Lab. サマースクール」を起源とする、子どもたちの夏休み期間を利用したアカデミアや先端科学産業分野の有識者によるサイエンスアウトリーチ活動です。
過去の担任講師やTAは、きゅんくん(ウェアラブルエージェントクリエイター)、磯山直也氏(奈良先端科学技術大学院大学)、石井晃氏(ゲームクリエイター)、鈴木一平氏(筑波大学大学院)、Olga(デジタルハリウッド大学准教授/ファッションテックデザイナー)ら第一線で活躍する面々がつとめ、履修生の多くが科学者やテクノロジストのキャリアを歩み、世界で活躍しはじめています。
前回の Summer School は『落合陽一と考える「ぼくらのミライ」サマースクール』として角川アスキー総研、シビラ、ISID主催、電通共催により岡山県と広島県で2019年に開催されました。以後Covid-19・コロナ禍による開催中断が続いていましたが、このたび2022年4月に2021年の振替実施としてSummer Schoolの開催が正式決定いたしました。
前述の「WIRED Lab. サマースクール」の講師陣が山口市に再集結。山口市と森ビル都市企画の協力によりKDDI維新ホールを会場に山口市内でのアウトリーチ活動として展開予定、また株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの協力を得て、同社のロボットトイ「toio」を教材採用した新たなカリキュラムとして実施いたします。
さらに 2019年のSS同様,今回も課外学習履歴の真正性を証明する手段としてシビラ、電通グループの技術協力を得てブロックチェーン技術POCを実施。前回よりも簡便な方法で落合陽一氏とのつながりを示す受講履歴証明NFT(ブロックチェーン上に受講履歴が登録される仕組み)について試験し、知識偏重型の入試スキームが見直される将来の可能性に備えます。
このように今日性を踏まえながら、他に類を見ないスペシャルプログラムが予定される “Summer School 2022 - a program for youth outreach by 落合陽一” に是非ご参加ください。
内 容
- メディアアーティスト / 研究者の落合陽一さんと過ごす3日間
- 明治維新の策源地である山口市で人生を共にする友達づくり
- ロボット工作を通して楽しみながら自発性・問題解決力が育まれるカリキュラム
日程・開催地
- 日程
- 2022年4月29日(金 *祝日)、30日(土)、5月1日(日)
- 開催地
- 山口県
募集資格・定員
日本在住の小学4〜6年生で、当日山口県にて参加可能な方50名
※ロボットトイ「toio」のプログラミングにてパソコン、もしくはタブレットを使用するため、終日利用可能なデバイス(Windows10 PC/Mac/Chromebook/iPad)の持参をお願いいたします。
やむを得ず持参不可の方は、数台のみ貸し出しも検討いたしますので、お申し込みの際にその旨をご記入ください。
お申し込み方法
▶ お申し込みはこちら
主 催
共 催
協 力
旅行企画・実施
過去実績
- 「WIRED Lab. サマースクール」2016年
- 「Table Unstable at CERN」2018年
- 「Table Unstable - 京都サイエンスアウトリーチ 2018」2018年
- 「Table Unstable - 落合陽一と考える「ぼくらのミライ」サマースクール」2019年
講師プロフィール(一部)
落合 陽一|Yoichi Ochiai
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、准教授・JSTCRESTxDiversityプロジェクト研究代表。IPA認定スーパークリエータ/天才プログラマー。ピクシーダスト テクノロジーズ代表取締役。
2017年–2019年まで筑波大学学長補佐,2018年より内閣府知的財産戦略ビジョン専門調査会委員,内閣府「ムーンショット型研究開発制度」ビジョナリー会議委員及び内閣府ムーンショットアンバサダー,デジタル改革法案WG構成員,2020-2021年度文化庁文化交流使,大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーなどを歴任。
2015年WorldTechnologyAward、2016年PrixArsElectronica、EUよりSTARTSPrizeを受賞。LavalVirtualAwardを2017年まで4年連続5回受賞、2017年スイス・ザンガレンシンポジウムよりLeadersofTomorrow選出、2019年SXSWCreativeExperienceARROWAwards受賞、2021年MIT Technology Review Innovators Under 35 Japan ,2021 PMI Future 50、Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART and TECHなどをはじめアート分野・テクノロジー分野で受賞多数。
個展として「ImageandMatter(マレーシア・2016)」、「質量への憧憬(東京・2019)」、「情念との反芻(ライカ銀座・2019)」など。その他の展示として、「AI展(バービカンセンター、イギリス・2019)」、「計算機自然(未来館・2020)」など多数出展。著作として「魔法の世紀(2015)」、「デジタルネイチャー(2018)」など。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。
メディアアートを計算機自然のヴァナキュラー的民藝と捉え、「物化する計算機自然と対峙し、質量と映像の間にある憧憬や情念を反芻する」をステートメントに、研究や芸術活動の枠を自由に越境し、探求と表現を継続している。
田中 章愛|Akichika Tanaka
ソニー・インタラクティブエンタテインメント toio事業推進室課長/toio開発者。2006年筑波大学大学院修了。同年ソニー(株)入社。2013年~14年スタンフォード大学訪問研究員。ロボティクス分野の研究開発を経て、2014年よりソニーのスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラム(SAP、現SSAP)やCreative Loungeの企画運営に携わる。2016年SAPの新規事業としてtoioプロジェクトを提案、以降商品化・事業化に従事。2018年より現職。Business Insider BEYOND MILLENNIALS Game Changer 2019グランプリ(Career部門)。
きゅんくん|KYUN_KUN
1994年東京都出身。高校生の頃に「メカを着ること」を目標にロボティクスファッションの制作を始めた。「人間とメカがゼロ距離で近づいた際に人は何を思い感じるのか?」を明らかにするため、2014 年よりファッションとしてのウェアラブルロボットの開発を開始。 2015 年テキサス「SXSW2015」にてウェアラブルロボット「METCALF」発表。同年 オーストリア「Ars Electronica Gala」招待出演。 2016年ウェアラブルロボット「METCALF clione」を発表。 同年 AKB48 単独公演にて「METCALF stage」を3台稼働。2018年よりウェアラブルロボットと人のインタラクションについて深めるため修士課程に進学。修了後もATR(電気通信基礎技術研究所)の連携研究員として、ウェアラブルロボットと人のインタラクションの研究を進めている。ストリーレーベルノーミーツ テクニカルディレクター・ハードウェアエンジニア。
石井 晃|Akira Ishii
ゲームクリエイター。 1992年群馬生まれ。群馬高専卒。2018年筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻 博士前期課程修了。筑波大学において志築文太郎教授および落合陽一准教授の下でVRやAR・ユーザインタフェースに関する研究を行う。2014年〜2016年(株)BearTailにてチーフiOSエンジニア。FinTech分野のB2Cサービスに携わる。2018年から現職。ものづくり好きが高じて作成したスマホアプリは100万DLを突破。主な受賞歴に国際会議Augumented Human 2019 Best Paper、情報処理学会論文誌ジャーナル JIP特選論文、第20回 文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品 ノミネート、筑波大学学長表彰受賞など。
鈴木 一平|Ippei Suzuki
筑波大学大学院 人間総合科学学術院 情報学学位プログラム 博士後期課程在学。日本学術振興会 特別研究員 DC1。デジタルネイチャー研究室にて、映像撮影のサポートシステムとインターフェイスの研究を行う。新しい映像装置や新しい映像の使い方を通じて人間の世界の見方や体験がどのように変わるのかに興味を持つ。イベントでのビデオグラファー、エンジニアを経て、ビデオグラファーとして技術紹介映像・イベント記録映像・イベント配信などの業務にも携わる。受賞歴に国際会議 Augmented Human 2017 / 2019 にて Best Paper,James Dyson Award 2021 国内最優秀賞,2017 JASSO 優秀学生顕彰大賞(学術分野) など。
磯山 直也|Naoya Isoyama
奈良先端科学技術大学院大学 サイバネティクス・リアリティ工学研究室 助教。2015年に神戸大学にて博士(工学)取得後、同年より青山学院大学 理工学部 助教。2017年より神戸大学 工学部にて特命助教を勤め、2019年より現職。ヒューマンコンピュータインタラクティブ、ウェアラブルコンピューティング、エンタテインメントコンピューティング、バーチャルリアリティに関わる研究に従事。観客参加型演劇YOUPLAYのシステムデザイン、CES2021、CES2022への出展などの経験を持つ。
園部 元裕|Yukihiro Sonobe
園部機械電子技術研究所代表/全業務担当。1985年東京都出身、2009年日本工業大学大学院工学研究科博士前期課程修了(機械工学専攻)。ハードウェアの設計製作および修理を得意とし、メインの事業においては各種の樹脂や金属の機械加工、電子回路の設計製作、それらの技術を統合した機器類の試作開発、また既製の機械部品の複製や電子回路の修理などを手掛ける。納品実績として、独立行政法人自動車技術総合機構、国立大学法人室蘭工業大学、東京都立大学、国立大学法人九州工業大学、シスコシステムズ合同会社、グンゼ株式会社、ユーフラテス有限会社など。さらに教育関連の活動として、独自製品のマイクロロボット工作キットを全国の工業系学校に販売するほか、特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールに工作教室の形で協力、また放送大学学園大学院教育支援者を務め、公益社団法人精密工学会主催国際マイクロメカニズムコンテストの運営にも関わる。